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辺見設計|福島県白河市の建築工房「作楽」JP / EN

こども園

やまつりこども園

やまつりこども園

作品名 やまつりこども園
所在地 福島県東白川郡矢祭町
敷地面積(㎡) 5021.81
建築面積(㎡) 814
延床面積(㎡) 696.89
構造・規模 木造/平屋
竣工年 2015
建築主 学校法人 つきえ学園
建築会社 石川建設株式会社
設備 陽熱利用(そよ風)・太陽光

FEATURES

福島県の南に位置する矢祭町は人口約6,200人の小さな町で、「合併しない宣言」など全国の自治体からも注目を集める数々の施策を行っています。中でも「こどもは町の宝」として子育て支援の充実がはかられてきました。その施策一環で2つの幼稚園と保育所を統合し幼保連携型のこども園が計画されました。近隣には森林資源の豊富な八溝山系と田園風景の豊かな自然環境に囲まれており、八溝の杉材をふんだんに利用して子どもたちの五感を刺激しつつ地元林業や炭素循環に貢献するものを目指しました。

地域住民や職員の方々と活発なワークショップを開催する中で、約50mのアプローチが長いのではないかと議論が白熱しましたが、幼児期の初めての社会生活の中で親子が手をつなぎ語らいの場となるように、かねてより矢祭町と親交のあった絵本作家あべ弘士氏とのコラボレーションによる「影絵の小路」を提案しました。また、工事中に子ども達を現場に招き、重機体験教室を開催するなど竣工前から子ども達の意識を喚起して矢祭町の地域資源「ひと」「こと」「もの」の愛情に包まれた心の原風景となる園舎を目指しました。

辺見設計室より

園舎は園庭南側に3〜5歳児棟、静かな中庭を挟んで北側に保育園棟と、コの字型の園舎になっております。園舎それぞれを「こどもたちの家々」として「まち」を形成します。子どもたちの家々は、それぞれ壁ではなく家具などにより仕切られています。自然素材を使用した保育室、丸太が立ち並んだ遊戯ホール、木が子どもたちの五感を刺激して温もりある空間となります。

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